最近、株式市場でにわかに注目を集めている現象があります。それは、企業が本業とは関係なく「ビットコイン(BTC)を買っただけ」で株価が急騰するという現象──いわゆる“BTCトレジャリーバブル”です。
SharpLink Gaming(SBET)、メタプラネット(日本企業)といった企業がその代表例。SNSやニュースでも大きく取り上げられ、短期資金が殺到する事態となっています。本記事では、この現象の仕組みと実例、そして今後注目すべき銘柄について解説します。

ビットコイン買っただけで株価爆上がり!?
そんな夢みたいな話あるの?
BTCトレジャリーバブルとは?


企業が財務資産(トレジャリー)としてビットコインを保有する戦略のことです。 もともとマイクロストラテジー(MSTR)が2020年以降にBTCを大量保有したことで「企業のビットコイン資産戦略」は注目されていました。
しかし現在のトレンドはそれをさらに簡略化し、本業とは無関係な企業が「BTC買いました」と発表するだけで短期的に株価が爆発的に上昇するという、やや“金融トリック”に近い様相を呈しています。



財務戦略って言えば聞こえはいいけど……中身を見ないと危ない橋だぞ
なぜ株価が急騰するのか?


■ 仕組みの概要
- 小型企業がBTC保有方針を発表
- ニュースやSNSで話題化
- 個人・機関投資家が短期的に買いを入れる
- 株価が2倍、3倍と急騰する
- 一部は継続してBTCを追加購入 → さらなる物語性の追加
■ 投資家心理
- 「第2のMSTRになるかも」という期待
- 業績に依存しない上昇=“宝くじ的”な魅力
- 一発逆転を狙った短期資金の流入



なるほど〜、まるで仕組まれた“期待上げ”ってやつか……!
注目銘柄と事例
銘柄名 | 概要 | BTC戦略 | 株価の動き |
---|---|---|---|
Metaplanet(3350.T) | 日本の投資持株会社 | BTC購入を発表、日本版MSTRと称される | 数日で株価6倍 |
SharpLink Gaming(SBET) | ゲーム×ブロックチェーン | BTC購入を発表 | 数倍に急騰 |
Semler Scientific(SMLR) | 医療機器系 | 3,192 BTCを財務資産に | 約200%上昇 |
Nuvve(NVVE) | EV×電力グリッド連携(V2G) | BTC子会社を設立、James Altucher氏が参画 | 一時8倍の上昇 |
Genius Group(GNS) | 教育×EdTech | 財務資産の一部をBTCに移行 | 発表後に3倍 |



どれも“小型・話題性・意外性”の三拍子。
でも長期で持つなら中身も吟味しよう
このブームは持続するのか?


短期的には“仕掛けバブル”の様相が強く、長期的な視点では本業との関連性が薄い企業は淘汰される可能性があります。
しかし、以下のような理由から、BTCトレジャリー戦略は今後も一定の拡大が予想されます。
- BTCの価格上昇が続けば、財務的な正当性が高まる
- ETF解禁により流動性が増し、企業としても保有しやすくなる
- 「キャッシュよりBTCの方が有利」という認識の広がり



流行りで終わるのか、常識になるのか……次のMSTRは誰だ!?
投資家が気をつけるべきポイント


- 話題性先行の“仕手化”リスク
- 実際のBTC保有量・透明性をチェック
- ビットコイン価格の変動性に株価が完全に連動する
- 事業としてのBTC活用計画があるか?が持続性の鍵



“買ったフリ”や“話題だけ”の企業には要注意だ。
確認すべきはIRと実際の資産計上!
今後注目されるかもしれない銘柄は?


以下は、今後BTC戦略で話題化の可能性がある小型株の例です(2025年5月現在の情報)。
- KULR Technology(KULR):保有BTC比率が高く、株価も大幅に上昇中
- Trump Media(DJT):トランプ氏が関与。話題性に加え、25億ドルの資金を調達しBTC保有戦略を示唆
- Thumzup Media(TZUP):BTCによる従業員報酬戦略など、新しいユースケース



DJTとか、インパクトだけは最強……“ネタ枠”に見えるけど、もしかして?
おわりに


“BTCトレジャリーバブル”は、単なる投機的現象で終わる可能性もありますが、同時に新しい財務戦略・資産防衛手段としてのビットコインの浸透という意味では、無視できないトレンドです。
短期的な爆発力と長期的な不確実性を併せ持つこの分野、あなたはどう見ますか?



今後もBTC関連企業の動きを追っていきます。気になる銘柄があればコメントでぜひ教えてください!
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