大日本アニマルのある京都・烏丸御池のとあるビルの地下。羊ヶ丘めぇは美容院にいた。
えーっと、襟足はやや残して、横はスッキリ系で、前髪はまぁ伸びた分、切ってください。
はいはい、いつも通りね
あ、まぁそういうことです。
お客さん、ここで質問です
はい?
サラリーマンのサラリーの語源は、さて、なーんだ?
給料、でしょ
ブー!
はい?
もっともっと古い語源だよ、次の三つから選んでね。
- 石
- 布
- 塩
さて、正解の調味料は?
答え言ってるし、③でしょ
ピンポン、ピンポン!
えーっと、どんなノリなのかな
お客さんは、さすがだ。あれかい?大学で学んだほうだね。サラリーの語源は、ラテン語のサル、つまりは塩からきてるんだねぇ。古代ローマ時代はさ、あれだよ。兵士の給料は塩で支払われていたんだねぇ。
へ、へぇ〜そうなんですか・・・。とりあえず手を動かしてもらってもいいですかね?
\ music♪/
あーっはっはっは!
この美容院に不似合いな笑い声は…紺雅治!
こんなところで会うなんて奇遇だねぇ、羊ヶ丘めぇくん!どうしたのシケた顔して?まさか会社がM&Aで買収された?あーっはっはっはっ!
泣く子も黙る外資系商社に勤める・勝ち組イケリーマンの紺雅治・・・ぼくと同い年だというのに、つけられてしまった差は歴然。
しかしチミにはとびっきりの休日を過ごす相手はいないのかい?
ま、今はいないけど・・・
OH!ロンリーチョンガー!OK、今日はチミに、20〜30代の結婚相手の現実を教えて差し上げよう
男女とも非結婚化、晩婚化の傾向が強くなってきている現在!最近の報道では都会の30代の4割が現在独身、なんてデータもあるくらいなんだよね〜
そうなんだ・・・
そんな中、厚生労働省の調べによると、「結婚したい」と考えている人の中で、1年後に結婚できた人の割合は・・・なんとたったの5.6%!
そうなの?
さらに、 20代男性の4割が恋愛経験なし――。
そんな見出しがメディアを賑わせたのは2022年6月のこと。
若者が恋愛をしない理由は?
「一人でいる」という選択肢があること
最近、独身を選ぶ人が増えています。一人でいることが選択肢として広がっている中で、その背後にはいくつかの理由が浮かび上がっています。
社会的なプレッシャーの低下
結婚に対する社会的なプレッシャーが以前よりも低くなりました。昔は「結婚しなければならない」という強い期待がありましたが、現代では個々のライフスタイルが尊重され、結婚が唯一の幸福の道ではなくなりました。
SNSの普及とさみしさの希薄化
ソーシャルメディアの普及により、一人でいても常につながっている感覚が広がりました。友達や家族とのオンライン交流が容易になり、孤独感が和らぐことがあります。
恋愛の代替手段の増加
恋愛や結婚に代わるさまざまなエンターテインメントやサービスが増えています。映画やドラマ、趣味に没頭することで得られる高揚感が、恋愛に頼る必要性を薄れさせています。
自由さや気楽さを重視
内閣府の調査でも示されているように、「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」という回答が多く見られます。一人でいることで自分のペースを保ち、自由に生きることができるという価値観が強まっています。
これらの要因が組み合わさり、独身を選ぶ人が増えている背景があります。一人でいることが、今や幸福や充実感を追求する一つの健康な選択肢となっているのです。
お家で一人でダラダラ過ごす方が、気疲れもせずに楽なのよね
価値観の多様化
近年、ライフスタイルの多様化とともに、個々の価値観が重要視され、「自分らしくありたい」という欲求が強まっています。この変化に伴い、型にハマった恋愛や結婚に対して「堅苦しさ」を感じる人が増えています。
交際相手に求める条件として「人柄」に次いで、「自分を大切にしてくれること」「ありのままの自分を受け入れてくれること」が上位にランクインしています。この結果から、「他者と深いつながりを持ちたいと思っても、『ありのまま』の自分に自信が持てないために、行動を起こせない人が少なくない」と考えられます。
一方で、SNSなどで「自分」をアピールしているようでありながら、「本当の自分」を見せていないと感じる人が増えています。この矛盾が、「本当の自分は他人に見せられないのではないか」という不安を生み出し、特に若者たちにプレッシャーを与えているようです。
多様なライフスタイルや価値観が広がる中で、型にハマった恋愛や結婚が「自分らしくいられない」「ハードルが高い」と感じられ、敬遠される傾向があることが浮かび上がっています。
新たな時代において、個性を尊重し、自分の価値観に合った関係を築くことが重要となっています。
真の自分を誰かにさらけ出すのって、怖いわ
恋愛における負のループ
近年、恋愛において特有の「負のループ」が浮かび上がっています。2019年にPairsが行った共同調査では、20代から30代の独身者に対して、「交際相手が欲しいのに、活動をしない理由」を尋ねたところ、「どうしたらいいのかわからないから」が最も多い回答でした。
特に注目すべきなのは、「交際経験がない」人の方が、「交際経験がある」人よりもこの回答が高かったことです。これから考察できるのは、交際経験がないために「どう行動すべきかがわからない」というジレンマに陥り、結果として積極的に行動できないため、交際経験が得られずにさらに行動が制約されるという「負のループ」が存在しているということです。
この負のループは、恋愛において初めての一歩を踏み出すことが難しくなり、積極的な行動が阻害されるという悪循環を示唆しています。こうした状況を打破するためには、積極的なアプローチや相手とのコミュニケーションが重要であると言えるでしょう。新しい出会いに対する不安やジレンマを乗り越え、ポジティブなスパイラルへの転換が求められています。
知らなかった・・・20〜30代の結婚事情の現実・・・
あーっはっはっはっ!
あれ、でも紺クンさあ
・・・うん?
君ってまだ、結婚してないんだよね?
あ・・・そうだけど?
君こそ休日に一人で、何やってるんだよ
ぐ、偶然チミを見かけたからだなぁ・・・
こうして羊ヶ丘めぇの、奥手な自分と向き合う1週間は終わり・・・彼女は今、自宅のMacbookに向かって、日課のブログを更新しているのであった。
はぁーあ、ぼくって本当に結婚できるんだろうか・・・おひとりさまも気楽じゃないぜ。
Ring-Ring-Ring-Ring
誰だろう?こんな時間に
やっほー!シングルライフ満喫中のめじか姐さんだよ
めじか姐さん!?そっか、未婚でしたね
結婚願望がないわけではないんだけどね・・・
独り身の良さもありますよね
わたしね、「結婚した方が幸せ」「結婚できないと不幸」っていうのは誰かがつくった勝手な偏見だと思うの。よかったらこれ読んでみて!じゃあね〜
\ 結婚だけが「正解」じゃないこの時代!/
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