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羊ヶ丘めぇ
大日本アニマル(株)トレンド研究課
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米国偏重をやわらげる“VXUSシフト”という選択

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VXUSとは?

VXUSは、米国を除く世界中の株式に広く投資できるETFです。正式名称は「Vanguard Total International Stock ETF」。北米以外の先進国から新興国まで、約8,500銘柄を丸ごと抱え込んでいます。

カバー範囲が極めて広いため、1本持つだけで「米国以外の世界経済」をそのまま取り込めるのが強みです。

めぇ

約8,500銘柄という数は、もはや“森”というより“大陸”。個別企業の調子よりも地球儀そのものに賭けるイメージに近いですね。

VXUSの主な構成銘柄と地域

銘柄数が多いため個別株の存在感は薄いものの、上位にはその地域の代表企業が堂々と並びます。たとえば、

・日本:トヨタ、ソニーグループ
・台湾:TSMC(台湾積体電路製造)
・イギリス:ASMLのような欧州半導体企業(※ASMLはオランダ上場)
・インド:インフォシスなどのIT企業
・スイス:ネスレ、
ノバルティス

など、世界の看板企業がそのまま並びます。米国株が外れただけで、企業の厚みが急に薄くなるわけではありません。むしろ、地域ごとの産業構造が違うため、米国とは異なる景気循環や成長ドライバーを取り込める点が魅力です。

日本・欧州の成熟市場、新興国の伸びしろ、アジアの製造業やIT企業の存在感。この多様性が、VXUSの“世界のもう半分”としての価値を形づくっています。

米国ハイテク偏重から一歩抜ける方法──VTIからVXUSへシフトする意義

近年の米国株式、とくに大手ハイテク企業の株価上昇はめざましく、多くの投資家がそのリターンを享受してきました。しかし同時に、「バリュエーション(割高度)」の面では警戒が必要な水準まで来ていることも事実です。

いま、米国株へのエクスポージャーを手早く下げる方法として注目されているのが、VTI(全米株式)などの米国中心ファンドから、VXUS(米国を除く世界株式)へのシフトです。

米国株のバリュエーションはどこまで来ているのか

米国市場に上場している銘柄は約3,500。これら全体の平均PERは28倍、PBRは4.6倍に達しています。これは歴史的に見ても、大きな調整が起きた局面と近い水準です。

一方、世界株式から米国を除いた約8,500銘柄の平均PERは16.7倍、PBRは1.9倍。米国株と比較すると明確に割安であり、バリュエーションの健全性という点では大きな差があります。

蛇沢課長

PER28倍の世界と、PER16倍の世界。どちらに長く資産を置きやすいか…と考えると、自然と答えが見えてくる。

VTIからVXUSへ──リスクを下げるシンプルな手段

長期の積立投資において、一度に取りすぎているリスクを抑えたい場面はあります。とはいえ、ポートフォリオ全体を複雑にいじる必要はありません。

単純に、
全米型ファンド(VTIなど)への積立を止め、VXUSに振り替える
だけで、保有資産全体のバリュエーションを大きく引き下げることができます。

これは個別株を選んだり、市場タイミングを読んだりする必要のない、きわめて明瞭なリスク調整の方法です。

世界の投資家はすでに動き始めている

このバリュエーション差に気づいた投資家は、すでにVTIからVXUSへのシフトを進めています。

実際、年初来のパフォーマンスは以下の通りです。

  • VTI:+16%
  • VXUS:+28%

VXUSがここまで米国株を明確に上回るのは、ETFが登場した2011年以来、初めてのことです。

言い換えれば、VXUS>VTI という潮流はまだ始まったばかりであり、今後長期にわたり続く可能性を示唆しています。

まとめ

米国株が長期的に強いアセットクラスであることは疑いようがありません。しかし、いまのバリュエーションや市場構造を踏まえると、「米国一本足打法」から一歩だけ軸足をずらす選択肢として、VXUSは非常に合理的です。

ポートフォリオの健全性を保ち、リスクをバランスさせながら長期で積み立てる。そのうえで、米国に偏りきった比率を少し整えるだけでも、投資の安定性はぐっと高まります

今後の相場環境がどう変化するにせよ、世界へ目を向けることで得られる選択肢は確実に広がります。長期投資の軸として、VTIとVXUSのバランスを見直すタイミングに差しかかっているのかもしれません。

めじか

潮目が変わるときは、静かに、けど確かに変わるわね。

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